フリースペースえん第5回報告「知って・つくって・かんがえよう チョコバナナ🍌」

こんにちは。ボランティアスタッフのナンシーです。

3月10日(金)に、神奈川県川崎市にある「フリースペースえん」で、今年度最後の企画となる第5回目のワークショップを行いました。ナンシーもえんに初登場!子どもたちの熱気を間近で感じてきました。

今回のテーマは、「知って・つくって・かんがえよう チョコバナナ🍌」。APLA(アジア諸地域で農を軸にした地域自立を目指すNPO法人)の福島さんをゲストに迎え、私たちの身近にあるチョコレート🍫を取り巻く課題について考えながら、チョコバナナを作ってみました。


1.カカオクイズ

みなさんが大好きなチョコレート、その原料となるカカオ豆は、どこでどのように作られているか、知っていますか。最初に、福島さんからクイズを出してもらい、チョコレートの原料となるカカオ豆について知りました。

👆こちらがカカオ豆の入っているカカオの実

みなさんはカカオの実がどうやって木になるか知っていますか?

これは子どもたち、ワイワイ賑やかに、ああじゃないか、こうじゃないかと盛り上がりました。さて、正解は何でしょう?ぜひ、みなさん調べてみてくださいね。

実はそのカカオ豆、生産している国々が赤道付近に集まっているということから、カカオベルトというものがあるそうです。南米はエクアドルや、ベネズエラ、ブラジル、アフリカはコートジボワール、ガーナ、そしてアジアではインドネシアで、カカオ豆が多く生産されているようです。こうしてみると、「○○〇ベルト」って他にもあるな~と思いました。

2.チョコレートペーストを作ろうwith規格外バランゴンバナナ

いよいよフリースペースえんの子どもたちとカカオ豆からチョコレートを手作りすることになりました。

まずは、カカオ豆(「豆」と言っていますが、実はカカオの実の中の「種子」なのです!)をフライパンで炒めます。炒めたカカオ豆の皮をきれいに取り除き、カカオ豆だけ取り出します。


そして、カカオ豆をすり鉢とすりこぎで丁寧にすりつぶし、カカオニブを作ります。
このすりつぶす作業が本当に大変!!
力と根気が必要なので、みんなで交代して頑張りしました。人力だけでは時間を多く要するので、機械を使おうとしたら、「やだー!文明の利器―!😩」という大合唱・・・💦自分たちの力でやり遂げたい思いがすごいなと思いました。


みんなで頑張ってすりつぶしたカカオを少しなめてみると、「にがーい😩」の声。いつも食べているチョコレートを想像してみると、だいぶ苦かったようです。えんの中ではチョコレートの甘いかおりが漂っているのに、カカオだけだとこんなにも苦いことを実感する子どもたち。その表情もとっても可愛いなと思いました。

最後に、お砂糖と牛乳を少しだけ入れて、できたてのチョコレートを完成させました。

そして農薬を一切使わずに育てられたバランゴンバナナに、みんなで一生懸命作ったチョコレートをかけ、チョコバナナの出来上がり!🍫🍌バナナの甘みと少しだけほろ苦いチョコが絶妙な美味しさで、子どもたちはモリモリ食べていました


そこにカカオティーの登場!


炒めたカカオ豆の皮を集め、そこにお湯を注いてしばらく待って、カカオティーを作ってみました。ほんわかとかおるチョコレートの香り。チョコバナナ🍌と合う組み合わせだなと個人的には思いました。

お家でチョコバナナを作ってくれたお友達もいます👇とっても美味しそう!😋

3.カカオ産地が抱える問題

実は、このカカオ豆には生産地での「児童労働」の問題や「環境破壊」の問題があります。

みんなはチョコバナナを食べながら、福島さんが話すカカオ豆の生産地が抱える問題を聞いていました。福島さんたちAPLAの職員のみなさんは、作る人も食べる人も幸せなチョコレートになるように!と日々、活動しています。
その取組を知りたい人はぜひこちらをポチッと👇

今回、いつも食べているチョコレートには多くの工程があることを知りました。👇 

©️NPO法人APLA

今日のワークショップでは、その工程の少しを体験したのですが、私たちの手元においしいチョコレートが届くまでに、実に遠くの国々の多くの人々が関わっていることがわかりました。中には、自分たちが生産しているカカオの実がチョコレートという食べ物になっていることを知らない人もいます。

今回、子どもたちは、チョコレート作りに参加して、作り手のことを考えることができたのではないかなと思いました。作る方も、食する方も、みんなが繋がり笑顔になれる社会、そんな社会の実現に向けて、DEARのワークショップはこれからも続いていきます。
 
今回でフリースペースえんのワークショップは今年度最後になりました。
現地に集ったスタッフで記念に写真を撮りました👇


えんのみなさん、ありがとうございます!!また来ますね!(報告:ナンシー)

コメント