こんにちは!DEAR事務局スタッフの松川です🙋
11月11日(土)~12日(日)に東京ウィメンズプラザで行われた東京ウィメンズプラザフォーラム2023に出展し、「ジェンダー平等に向かうための教育を考えるワークショップ」を開催しました。
普段地方で在宅勤務の私。「東京ウィメンズプラザとは?」と調べてみましたところ、全国の自治体に設置された男女共同参画センターの東京都版なんですね!そしてこのフォーラムは男女平等参画社会を目指して東京都と民間団体(今年はDEAR含め36団体!)が協働する、楽しい企画が盛りだくさんのイベント🎉
11日(土)10時スタートのワークショップに参加してくださったのは、学生(約8割!)、教員・元教員、会社員など、合計18名✨誰もが無意識に持っているジェンダーバイアスに気づき、2つのワークを通してジェンダー平等に向かうための教育を考える2時間にしました。
いやそもそもなんでそこまでして意識化しなくちゃならないの?😕
ですよねー!
アンコンシャスバイアスは私たちの人生に一体どんな影響を与えているのか。
それを知り、考え、他者と共有するため、ワーク1・2に進みました。
エピソードを読み自分の中のアンコンシャスバイアスに気づくワーク1。
学校にあるジェンダーバイアスを深堀りし、ディスカッションをするワーク2。
2つのワークを経たみなさんの感想を一部シェアします👐
「自分の身近にあるアンコンシャス・バイアスに気付くことの大切さを学びました」
「学校が1番ジェンダーの概念に触れる場でありながら、1番男女の区分が行われている場であると知れました。改革が必要ですね!!」
「これまでの学校生活で感じていたモヤモヤが自分の気にしすぎではなく、隠れたカリキュラムだったことが分かりました。年代の違う人たちで話す機会はとても勉強になりました」
「幼い頃から成人して社会に出るまで、学校という場で過ごすけれど、そういった身近な場所で長い間ジェンダーバイアスを受けることで、自分の中の偏見や将来が性別によって固定される可能性が高いということを知ることができた」
「同じ世代の人だけでなく、自分と異なる世代、性別、趣向の人たちの意見を聞いて、今後私達がジェンダー平等についてどのように考えていかなければならないのかを学ぶことができた」
「ジェンダーバイアスに気づいていくセンサーを身につけられるようになってきた気がします」
「バイアスは誰でも持っているもので、間違っているという問題ではないという言葉を聞いて、〜はこうだと思ってはいけないと思い自分の気持ちを話さないことがあったのでとても楽になりました。当たり前にあるものとして、お互いに話し合っていくことが大切なのだと分かりました」
ワーク2では「Hidden curriculum=隠れたカリキュラム」についてもお話ししました。
Hidden=隠された
Curriculum=課程、教育内容
これはジェンダーに限った概念ではないのですが、例えば「男女別名簿」、ご存じですか?男子が先、女子が後、が当たり前だった時代があったのですよー!それが毎日の出席確認や、身体測定の順番、行事の席など、あらゆる場面で繰りかえされるのです😱名簿だけでなく、髪型、服装も。そこに隠されたメッセージは「男子と女子は別の存在であり、別の振る舞い、見た目が求められる」。
男女別大学進学率、男女別理系文系比率、校長の男女比率、部活別男女比率。
隠れたカリキュラムの帰結?とも言える不均衡さもデータと共にご紹介しました。
(ちなみに女子率の高い部活には茶道がランクイン!千利休もビックリ!?)
ジェンダーバイアスは、個人の意識の問題ではなく、歴史的・社会的に構築され、私たちの中に内面化されてきたもの。そして今も日常に溢れているもの。
最後は、日本に深く根を張るジェンダーバイアスの歴史的背景についてもお話ししました。
今回実施したワークショップですが、なんと!みなさんのコミュニティでも、実施していただけるよう、ただ今DEARジェンダー研究会で「ジェンダー平等に向かう教育を考えるヒント集」(案)を鋭意作成中です🎉🎊発売予定の3月をどうぞお楽しみに!!
それでは、ワークショップを締めくくったこの言葉で、報告完了といたします🙏
あなたはどんな社会に生きたいですか?
どんな未来を子どもたちに生きてほしいですか?
(報告者:内野 清美)
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