富貴中学校でラーニングリーダー研修 2日目[アサーティブに伝えよう]

武豊町立富貴中学校でのラーニングリーダー研修2日目は、台風一過で晴天となりました。
1日目と同じ1~3年生の約20名の生徒たちと、先生2名が参加しました。

2日目[午前3時間・午後3時間]

2日目は、午前中は前日のワークショップを振り返りながら、「話しやすい環境づくり」に大事なことを考え、午後はアサーティブに伝える練習をしました。

話しやすい環境って?

まずは、1日目に実施したワークショップを振り返ります。そして、普段の生活や授業、部活動のことも思い出しながら、「意見をいいやすい/安心して参加できる」要素だと思うこと、「意見をいいにく/安心して参加できない」要素だと思ったことを、それぞれ別の色の付箋紙に1枚に1件ずつ書き出していきます。個人作業で黙々と取り組む生徒たち。


次に、グループ内で付箋に書いたことを発表しながら模造紙のうえに貼っていきます。似たものがあればグルーピングして、そのグループに名前をつけます。


最後に、各グループを順番に見て回る「ポスターセッション」方式で共有しました。
話し合いの場づくりに大切な要素がしっかり出てきて、感心しきりでした。




アサーティブに伝える練習

午後は、『子どもとできる創造的な対立解決-実践ガイド』(DEAR)を使いながら、肯定的な場をつくること、そして、アサーティブに自分の気持ちを伝える練習をしました。

初めはなかなか肯定的な伝え方がわからず、難しそうにしていた生徒たち。具体的なケース・スタディに取り組むうちに、コツをつかんでいきました。

最後は3人一組になって振り返りをしましたが、何人かの生徒が「これって、学校だったらできるかもしれないけど、自分の家族が相手だと難しいよね~」という話をしていました。…まさに、そうなのです!

家族・友人・同僚など、関係が近い人にほど、感情をそのままぶつけてしまい、相手のことを尊重した伝え方ができなくなってしまいがちなのです。アサーティブに伝えるスキルを身に着けておくことは、大人になっても(大人になってからこそ!)、ずっと役に立つよ。とお話しして、2日間のプログラムは終了しました。

生徒の感想をご紹介します。

メディア・リテラシー
  • 普段読まない新聞を読んで、事実かどうかをみることで、記事を理解する力がすごくついたと思う。
  • 情報を読み取る能力をつけることは重要だと思った。
  • メディアについてもっと学びたくなった。
  • テレビの放送時間(=発表時間)をもっと長くしてほしかったです。
アサーティブに伝える
  • 相手を傷つけない、そして、自分も傷つかないことを意識することを学びました。
  • “I message”を普段の会話で使えるようにしたい。
  • 伝えるということは、自分の中で考えて発言していくということで、簡単なことではないとよくわかりました。自分をよく理解することも大切だと思いました。
  • どんな時、みんなどういう気持ちになるかを深く知りたいと思いました。
2日間を通して
  • 今までは人の意見に対して、自分から深く知ろうとは思わなかったけど、人の意見はそれぞれ違って面白いと感じ、自分から知ろうと思うようになった。
  • 自分から意見を出すだけでなく、様々な意見をまとめたり、相手から引き出せるようにしたい。
  • 相手の意見を引き出す時には、あいづちや頷きなどの反応や、相手の目を見るとか、笑顔などの態度が大事だということが分かった。
  • 相手が発言してよかったな、発言しやすい!と思えるようにしたいです。
  • 自分の考えだけでなく、相手のこともしっかり聞いて自分にとりれることを学べた。
  • 意見を言えるとき、とか、言えないときの気持ちがわかって、みんなをまとめるときに役に立つと思いました。
  • 先生たちがどんな想いで先生をしているのか知りたくなった。
(報告:八木)

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