2017年9月20日水曜日

パナソニックKWN Global Summit 2017 その2

その1からの続きです
8月3日は、子どもたちをプライマリー(小学生)とセカンダリー(中学生以上)に分け、その中で6~8人程度のグループに分かれてグループワークを行いました。前日同様、各グループには留学生がグループリーダーや通訳サポートとして補助に入りました。

●母国や地域の良いところを写真で紹介

様々な写真で母国の良いところをグループメンバーに紹介しています
まずは全体共通で、各国の学校ごとに、母国や地域の良いところを紹介する写真をグループ内でメンバーに見せながら説明しました。家の近くの街並みや普段通っている学校、食事や伝統文化など、様々な特色を捉えた写真がたくさんありました。子どもたちは、初めて見る景色などに興味津々で見入って、お互いに質問などをしていました。

●フィールドトリップを写真で紹介

また、前日の午後に東京の街中をフィールドトリップした際に取った写真をグループ内で共有しました。

そこから、学校ごとに興味深い(面白い)と思った写真を5枚程度選び、どうしてそれを選んだのかなど、フィールドトリップの気付きや感想を共有し合いました。

●これからの地球に残したいものは?

次に、プライマリーの各グループは、「これからの地球に残したいものとは何か?」をテーマに、コラージュを作成するグループワークを行いました。

これからの理想の地球を考えるにあたって、食べ物や家族、友だち、学校、自然、工場、コンピューター、お金、武器、スポーツ、遊園地など、50枚の絵カードを「絶対必要」「あったら良いな」「必要ない」に分類していき、グループで地球に残したいものを20枚選びます。

20枚に絞り込むのはなかなか難しい作業で、留学生のグループリーダーがグループメンバーの意見を聞いて取りまとめながら、一枚ずつ吟味して絞り込んでいきます。そして、選んだ20枚を大きな世界地図に貼っていきます。

どのように世界地図に貼っていくのかを話し合いながら、みんなの合意のもと、わきあいあいと進めている姿が印象的でした。各国の写真や前日のフィールドトリップの写真も使いながら、グループごとに理想の地球社会が出来上がっていました。

実現したい社会とそのためにできることは?



セカンダリーの各グループは、「実現したい社会とそのためにできること」を考えるグループワークを行いました。未来社会に向けて何ができるかを話し合いました。

グループごとに、グループリーダーや語学サポートとして留学生たちが入り、グループワークを進め、子供たちの意見を取りまとめていきます。グループによっては、学校ごとに紹介しあった各国の写真や前日のフィールドトリップで得た気付きを盛り込んで考えたりするグループもありました。翌日に発表に備え、最終的に提言という形で一枚のワークシートにまとめ上げ、合意文書にグループのメンバーがサインしました。

完成したものがこちら!
世界各国の子どもたちが集まる中で、言語の壁やコミュニケーションの難しさを感じる場面も多々ありましたが、お互いを理解し合おうとしたり、アクティブラーニングを通じて積極的にワークショップに関わっていこうとする姿がとても印象的でした。今回の経験を経て、子どもたちが世界中で活躍していくこれからが楽しみです!
(報告:岩岡)

2017年9月15日金曜日

パナソニックKWN Global Summit 2017 その1

こんにちは!ボランティアの岩岡です。

8月1日(火)~5日(土)の5日間、有明のパナソニックセンター東京で、パナソニック株式会社が主催する「KWN GLOBAL SUMMIT 2017」が開催されました。世界18カ国26校の子どもたち52名を日本に招き、よりよい世界を創るため「未来社会への提言」を考えることを目的としたイベントです。

DEARはこのうち、8月2日(水)~3日(木)の2日間にワークショップ「世界がもし100人の村だったら」とこれからの地球や社会を考えるグループワークでこのイベントで連携しました。DEAR事務局の中村、伊藤、DEAR評議員の近藤、DEARボランティア・インターンの高階、岩岡の5名で実施しました。

8月2日は、アクティブラーニングの一環として「世界がもし100人の村だったら」のワークショップで連携しました。今回のワークショップは基本的に英語を使用しましたが、子どもたちの年齢が8歳~18歳と幅広く、英語を話さない子どももいたため、母国語との通訳サポートとして日本に留学している留学生たちが補助に入りました。

●アイスブレイク

ワークショップを始める前にアイスブレイクを2つ行いました。1つは、出来るだけ多くの人に自己紹介をして、名刺を交換するもの。もう1つは、誕生月や好きな色といったテーマでプラカードが掲げられ、自分に当てはまるところに移動し参加者同士の共通点を探すというゲーム。子どもたちは、最初は緊張した面持ちでしたが、アイスブレイクを通じて少しずつ打ち解けていき、笑顔で話す姿が見られました。

みんなで一斉に名刺交換をしました
●世界の言語で「こんにちは!」

その後、一人ひとりに役割カードが配られ、ワークショップが始まります。

まずは、役割カードの1番目に書かれているサインごとに5つのグループ分かれて、それぞれのグループがどの言語を話すグループなのかを答えてもらいました。最も話されている言語が中国語というのはすぐに出てきましたが、2番目のスペイン語と3番目の英語については、どちらがより多く話されているか迷う意見がありました。1番目の中国語から4番目のアラビア語までそれぞれの言語で挨拶「こんにちは!」を言った後に、周りの人たちと小さいグループになり、自分の国ではいくつの言語が話されているかを考えました。

各地の言語で「こんにちは!」
●みんなが住んでいる地域は?CO2排出量は?

次に、会場の真ん中にロープで6つの大陸(アジア、オセアニア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ)をつくり、役割カードの2番目に記された色ごとに6つの大陸に分かれてもらいました。全体の人数の約6割がアジアに集まり、アジアにはたくさんの人口が集中していることが一目瞭然でした。また、大陸ごとに二酸化炭素の排出量を示す紙を配り、大陸ごとに掲げてもらいました。

●世界の富はどこにどのくらいある…?

そして、今度は役割カードの3番目に書かれているローマ字ごとに5つのグループに分かれて、経済的に豊かな順番に並んでいることを伝えました。

一枚のクッキーを一人分の所得と考え、52枚のクッキーを用意し、それぞれのグループに何枚のクッキーが配られると思うかグループごとに考えてもらいました。すると、最も裕福なグループから順に、31枚、9枚、10枚、5枚、1枚と推測し、合計すると52枚を4枚も上回る56枚という結果に。しかも、3番目に裕福なグループの方が2番目に裕福なグループより多い枚数を予想しました!

実際にクッキーが各グループに配布されて枚数を確認して見ると、最も裕福なグループから順に、38枚、8枚、3枚、2枚、1枚という結果になりました。

クッキーをどう分け合うか真剣に話し合いました
各グループで、クッキーをどう分けるか決めてね」とスタッフが伝えると、グループごとに与えられたクッキーをどう分けるか話しあい始めました。最初はグループごとにどう分けるか話し合っていましたが、次第に裕福なグループから貧しいグループへクッキーを渡しに行く姿が見えました。

グループでどういう風に話しあったか聞いてみると、一番裕福なグループは1人3枚ずつ配ってもまだ8枚余りがあり、「多すぎて、食べきれない!」という意見が出たので、残った8枚を3枚と5枚に分けて、貧しいグループ2つに分けたようです。

また、2番目に裕福なグループは7枚のクッキーを半分に割って分けて食べ、残った1枚を1番貧しいグループに分けました。1番貧しいグループは裕福なグループからの提供を受けて、クッキーの枚数が当初の1枚から7枚に増え、一番年齢が低い子どもたちから順番に配っていきました。

3枚配られた中間層のグループは、クッキーを分けずにひたすらみんなで話し合っていました。グループごとではなく、会場全体のみんなでどう分け合うか話しあいたかったという意見もありました。

拡大しつつある富の格差
●ふりかえり

最後に、今日のワークショップを通じて感じた気持ちとその理由をワークシートに記入してもらい、周りの人と共有しました。「なんとかしたい」「おもしろい」「驚いた」「心配だ」といった気持ちが多く選ばれていました。また、「もっとたくさんの人にこの問題について知ってもらうべきだ」という意見や「少ない人数では世界を変えるのは難しい。世界レベルで解決すべき、とても大きな問題だ」といった意見もありました。

翌8月3日のプログラムについては、また次回ご報告します。
(報告:岩岡)

2017年8月28日月曜日

2年目の「学びあいフォーラム」フェーズ2を開催

こんにちは。
ここ3週間はボランティアからインターンに変身しています、高階(たかしな)です。

7月22日(土)、「持続可能な社会・地域づくりのための学びあいフォーラム」(以下:学びあいフォーラム)のフェーズ2を富坂キリスト教センター1号館で開催しました。
フェーズ1の様子はこちら


今年度はパートナー団体として、大牟田市社会福祉協議会、とよなかESDネットワーク、にいがたNGOネットワーク国際教育研究会、八王子市民のがっこう「まなび・つなぐ広場」、IVYyouthの5団体が参加しています。



まずは前回フェーズ1のふりかえりからはじめます。一番印象的だったことや、気持ちがクリアになったこと、しっくりこないことなどを思い出して発表しました。

参加者からは‥
  • 自分たちの行っている活動を、他の地域の人から評価してもらえたことで、より自分たちの活動が明確になった。
  • 豊かさと開発のワークショップを通して、それぞれの立場、地域によって選ぶ豊かさの基準が違うので、地域によって考え方が違うということに気づいた。
  • ほかの団体から活動の目的がわかりづらいといわれて、自分の中ではっきりしているつもりだったけど、実は明確ではなかったんだなというショックと気づきがあった
‥などの声が。普段会っている仲間とは違う、他地域からの参加者の声で新たな気づきが生まれたようでした。

次に、各団体が取り組んできた「宿題」発表です。フェーズ1からフェーズ2までの間、各団体が考えたビッグビジョン(どのような社会や人の状態を目指しているか)、ミッション目指す状態(誰が/何が○○な状態)を共有します。


きっとみなさんも団体で活動していると「この活動はそもそもなんではじめたんだっけ?」「なんのためにやっているんだっけ?」と思った経験が少なからずあると思います。団体としての大きなビジョンを再認識することで、これからの活動の位置づけを再認識、そして活動を行う「地域」とのかかわり方を再考していくというねらいがあります。

お昼ご飯は八王子市民のがっこう「まなび・つなぐ広場」の大野さんがおいしいランチを提供してくれました。(本当においしかった!)


午後は各団体の活動計画のさらなる具体化と、その活動を評価するための指標づくりをおこないました。例えば「魅力的な街にする」といった場合、なにをもって「魅力的」とするのか。訪問者の数の増加、取り組みに賛同する個人、商店、団体の増加など、抽象的な「魅力的」も具体例におとすことで評価指標に早変わりします。



今後はこれまでに考えた活動計画に基づき、実際に行動を実施(フェーズ3)、ふりかえりと共有(フェーズ4)を行っていきます。各団体の今後に注目です。
(報告:高階)

2017年8月24日木曜日

区立中学校1年生の3クラスで「世界がもし100人の村だったら」

こんにちは!ボランティアの岩岡です。

7月8日(土)、杉並区立荻窪中学校の1年生を対象に、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を行いました。これは、東京都教育委員会主催の「オリンピック・パラリンピック教育推進のための『教育支援プログラム』」の講師派遣の一環です。3クラスで同時進行ということで、DEAR事務局の伊藤、中村、八木、DEARボランティア・インターンの岩岡、関原、山本、の6名で実施しました。

利用した教材はコレ!
荻窪中学校は、JR西荻窪駅から徒歩15分のところにあり、周りは閑静な住宅街や自然豊かな公園に囲まれています。隣接した井萩小学校では、水鉄砲を楽しむ子どもたちがたくさんいて、とても賑やかな雰囲気でした。

今回ワークショップを行うのは、1年生の3クラスで、1クラスにつき約30名が在籍し、女の子の方が男の子よりも少し人数が多めとのこと。実際にクラスに入ってみると、とにかく明るく元気な生徒が多く、積極的にワークショップに参加してくれました。

▼アイスブレイク

まず最初にアイスブレイクで世界の人口に関するクイズを行いました。「世界の人口はどのくらい?」という問いかけに対し、ぱっと「72億!」と答えられる生徒がいて、スタッフもびっくり。また、世界の人々が暮らす風景の写真を1人1枚ずつ配り、日本と似ているところや違うところを見つけて、発表してもらいました。

写真を見比べて、感想を共有しています。
ここから、100人村のワークショップが始まります。配布した写真の裏に、役割カードが入っており、1人1人がその役割になりきって参加します。

▼世界の言葉で「こんにちは」

まずは、役割カードに書かれている挨拶を声に出しながら、同じ挨拶の言葉を話す人とグループになります。事前の予想で、一番多く話されている言語は、英語や中国語、アラビア語などが挙げられていましたが、実際にグループになってみると、1番多い中国語に続き、2番目に多いのがスペイン語だったのが意外だった様子。スペイン語を話している人はヨーロッパ大陸の人かと思いきや、実際には南アメリカ大陸(中南米)の人が圧倒的に多く、ここで植民地主義の歴史や影響について少し説明をしました。

▼大陸ごとに分かれてみよう!

次に、円になったロープを床に置いて、5つの大陸(ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、アジア)に分かれてもらいました。他の大陸と比べて、アジアがロープに入りきらないくらい人が集まっており、この人口の差についてみんなで考えました。特に人口が多いアジアのメリットとしては、「人が多くて楽しい」「街が栄える」と言った意見が出た一方、デメリットとしては「仕事がなくなってしまう」「食糧不足になる」「環境汚染が進む」といった意見が挙げられました。

アジアの人たち(写真左側)が多すぎて、ロープから溢れています!
▼文字が読めないということ

そして、スタッフがそっとある紙をみんなに見せます。役割カードを見て気付いた生徒が「分かった!」と言って座り始め、他の生徒は全く理解できず立ち尽くしてしまいます。実は、紙にはネパール語で「座ってください」と書かれており、この文字を読めなかった人たちは字が読めない人なのです。それを知った生徒からは、「なんだか寂しい」「学校に行きたい」といった声が出てきました。

▼所得が多いのは誰?

その後、役割カードに書かれた記号ごとに5つのグループに分かれてもらい、どういったグループで分かれたのかみんなで推測しました。スタッフが、富の量(お金持ちかどうか)で分かれたことを説明し、今回はお金の代わりにクラス人数分のクッキーをグループごとに配布することを説明すると、みんな目の色が変わります。27人のクラスには27枚のクッキーを配るわけですが、自分のグループに何枚配られるか予想してみると、最も裕福なグループから順に、15枚、10枚、4枚、3枚、1枚と推測し、合計すると27枚を6枚も上回る33枚という結果に。

実際にクッキーが各グループに配布されて枚数を確認してみると、最も裕福なグループから順に、20枚、4枚、1.5枚、1枚、0.5枚となりました。最も裕福なグループ以外は予想よりもだいぶ少ない枚数が配られたことに、貧しいグループからは「ずるーい」「少しちょうだい」といった声が出てきました。

裕福なグループにクッキーを分けてもらえないか交渉中
どうやって食べるかは、みんなで決めてね」とスタッフが伝えると、少ないクッキーを割って分け合うグループや、クッキーが少なすぎて分け合えず途方に暮れるグループ、一方で「こんなにたくさん食べられないよ」と言いながらたくさんのクッキーを分け合うグループが出て、教室は混乱状態に。

しばらくすると、裕福なグループのもとに貧しいグループの人たちが集まって、クッキーを分けてもらえるよう交渉し始める姿がありました。裕福なグループの人の中には、クッキーを渡すのを躊躇して抱え込んでいる人もいれば、積極的に貧しいグループへ分け合う人もいました。

少し落ち着いたところで「何が起こった?」とみんなに聞いてみると、「戦争だ!」「奪い合い!」「交渉した!」「寄付!」といった声が次々上がり、では、どうしたら暴力なしで解決できたかをみんなで考えました。「クッキーだけではなく、別のものを物々交換する」「不公平が無いようにみんなで話し合う」などといったアイディアが出てきました。また、クッキーを食べ終えた後の裕福なグループからクッキーの袋と箱のゴミが出てきたことを指摘し、富がたくさんあるところでは、環境汚染やフードロスといった問題があることも説明しました。

後で聞いた話ですが、他のクラスでは、クッキーをたくさん持っているグループに対して「税金を払って!」「脱税しないで!」と要求があったそうです。富裕層がタックス・ヘイブンなどを利用して税金逃れをしていることを知っている生徒もいるようでした。

▼ふりかえり

最後に、「世界がもし100人の村だったら」のメッセージを読み聴かせました。それを聴いた後に、生徒たちには今日のワークショップを体験して感じたことを「わたしの気持ち」シートに記入してもらい、周りの人と共有しました。

ワークショップ終了後の生徒の気持ちとしては、「なんとかしたい」「もっと知りたい」
「複雑」「かわいそう」といった気持ちが数多く上がっていました。また、以下のような感想もありました。

  • きれいな水を飲めたり住める家があるのは、当たり前だと思っていたが、世界にはそれが当たり前ではない人もいると知って驚いた。
  • 貧しいグループにいてクッキーが0.5枚しかもらえず他のグループが羨ましかったけれど、これが世界で起きていることだから、私たちができることを見つけていきたい。
  • 27人の村にしたら、言葉が話せるか、富の格差など、いろんな問題があることがよく分かり、何とかしたいという気持ちになった。
  • 今後もっとひどいことになってしまわないか心配に感じた。世の中でどんなことが起きているのか、もっと知りたいと思った。

100人村のワークショップは、参加者が必ず一人一役を与えられて参加するので、それぞれの役の立場から世界を見て、真剣に考えたり意見を言ったりする姿がとても印象的でした。生徒たちが今回のワークショップで得た体験や気づきが、どこかで役に立つことを願っています。
(報告:岩岡)

2017年8月17日木曜日

3か月間のインターンシップをふりかえって

こんにちは!5月から8月の3ヶ月間、週3日でインターンをしていた山本絵理です。

今年の1月から12月にかけてアメリカのインディアナ州の大学で交換留学をしているのですが、その3か月が夏休みに入ってしまいました。そこで、「教育と国際協力を兼ね備えた何かをしたい!」という思いを叶えるべく、日本に戻ることを決めました。DEARのインターンのために帰国したと言っても過言ではありません!!!なぜDEARを選んだのか、そして、私が何をしていたのかなどをご紹介します。

山本さん、ありがとうございました!
1)なぜDEARでインターンをしたのか

まず、DEARを選んだ理由ですが、私の大学のゼミでDEARに関わっている人が多く、実体験を聞くことが多かったからです。ゼミの先生(湯本浩之先生)は副代表、先輩もボランティアとして現在も活動しています。また、去年の全研に参加して「参加者、発表者、主催者の行動力がすごいなぁ」と感じたことも理由の1つです。

何よりDEARに関わっている方は、様々な経験をされていて話しがいがあり、自分の就職活動、私生活に良い影響を与えてくれました。私のように、夏休みに刺激的な環境でボランティア・インターンをやってみたいなぁという学生にオススメします!

2)DEARで何をしていたのか

いろんな事をしましたねぇ。全部挙げるとたくさんありすぎてキリがないです(笑) 。イベントへの参加、発送作業、DEARが主催する全国研究集会(全研)の準備、ブログ書き、新教材の下調べ、DEAR運営会議参加、議事録、講師派遣、全研PV作成などなど。



その中で私が主に手伝っていたのは全研の準備で、アルバイトでも経験できないような事ばかりでした。特に、後援名義申請や書籍販売のために電話をかける時はとても緊張しました。イベント当日までに何をするべきなのかを学ぶことができました。イベントが終わってからの作業も体験してみたかったです。

また「この経験やってよかったなぁ!」と思うのは、DEARが作成している教材を使っての入門講座や講師派遣に受講者として、時にはファシリテーターとして参加したことです。どの教材にも導入とグループワークがあって、最後に振り返りの時間があります。学んだことを自分事にすることが大切だと感じました。

インターナショナルフェスタ in カワサキでワークショップのファシリテーターを務めました
DEARでの経験を活かしての目標は、アメリカ人学生にゴミや持続可能な暮らしについて『写真で学ぼう!地球の食卓』を使ってワークショップをすることです!彼らの価値観や私生活を変えるキッカケを与えることを目標に頑張ります!

3)たくさんのつながり

DEAR事務所にボランティアに来ている方や関連するNGO・NPO職員の方とつながりを持つことができました。例えば、ボランティアの方が運営しているNPOに参加したり、他団体の勉強会に顔を出したりしました。

自分の視野が広がるだけでなく、国際協力業界を知るよい機会となりました。これらのつながりは、自分が何か行動したい時やなかなか一歩が踏み出せない時に必ず役に立つと確信しています。

4)さいごに

インターンを通して、留学後に何をしたいかが決まりました。それは、実際にインドネシアやマレーシアを行って、パーム油のプランテーションを見に行くことです。パーム油との出会いは6月の入門講座でした。自分が日常生活で使用しているあらゆる物にパーム油が含まれていて、しかも、私がパーム油を買うことによって現地住民や労働者の人権侵害に加担していることを初めて知り、環境団体や身の回りの物に対して注意を払うようになりました。

事務局一同から感謝のメッセージ

このように、DEARで自分について考えながら「自分はこんなことをやりたいんだ!」という目標がたくさん見つかりました。これは、DEAR関係者の方々の支えがあったからこそ出せた答えです。3か月間、ありがとうございました!また帰国したら、事務所に顔を出しに行きまーーーす♪

通称やまもん(山本絵理)

※事務局でのインターンやボランティアを募集しています。興味のある方は、こちらをお読みください。
http://www.dear.or.jp/getinvolved/volunteer.html

2017年8月1日火曜日

「学びあいフォーラム」の2年目がスタート!

6月24日(土)と25日(日)の2日間、「持続可能な社会・地域づくりのための学びあいフォーラム」(以下:学びあいフォーラム)をJICA東京で開催しました。

フェーズ1~4の4段階に分けて開催される本フォーラムは、「持続可能な社会・地域づくり」を目指す全国のさまざまな地域の団体が集まって、1年を通して「地域間での学びあい」をおこない、その学びを「地域内の学びあい」にもつなげていこうという取り組みです。

今年度のパートナー団体は、大牟田市社会福祉協議会(福岡)、とよなかESDネットワーク(大阪)、にいがたNGOネットワーク国際教育研究会(新潟)、八王子市民のがっこう「まなび・つなぐ広場」(東京)、IVYyouth(山形)の5団体が参加しています。

また学びのコーディネーターとして、阿部眞理子(IVY)、上條直美(DEAR)、佐藤友紀(DEAR大阪)、椿原恵(コミュニティコミュニケーション・サポートセンター)、西あい(DEAR事業コーディネーター)、山西優二(早稲田大学)、DEAR事務局も参加しています。

フェーズ1の今回は、
  1. パートナー団体による地域でのとりくみが「持続可能な開発のための学びあいのコーディネーション」であることの理解
  2. 「開発」、「参加」、「持続可能性」というキーワードについて各団体の地域の現状に即して考える
  3. 「持続可能な地域・社会」の具体的なあり方を考え評価指標を考えるスキルを身につける
の3点を目標にワークショップ形式で進行しました。

1日目。はじめに、各団体のこれまでの取り組みを紹介する「エピソードトーク」をおこないました。昨年度の学びあいフォーラムにも参加した団体からは変化の軌跡を、初参加の団体からは自団体の活動経緯や現状を紹介してもらいました。


その後、ワークショップ「豊かさと開発」を通して、「豊かさ」という言葉の多義性と、地域での学びのコーディネートには多様な価値観を持つ人々の存在に目をむけて考える必要があることなどを考えます。


夕食後にはそれぞれが持ち寄った団体紹介シートを基にして、N(自然・環境)、E(経済)、W(意思決定)、S(社会)の4つの視点から活動を見直す「コンパス分析」を行いました。他団体のメンバーからのコメントをもらうことで新たな視点に気付く参加者。


2日目は、自分たちの地域における「持続可能な地域・社会」の具体化と、そこに向かっていくための評価軸(指標)づくりを行いました。各団体のミッションの達成には「誰が/何が」「どのような状態」になっているのが望ましいか。その状態の実現を「何で測るのか」。色分けした付箋で書き出していきました。


各団体間でお互いの計画にたくさんの後押し、意見、アドバイスが出され、今後の地域での活動に期待が膨らみました。これから各団が持ち帰った課題をどのように地域で実践していくのでしょうか。楽しみにしています。
(報告:高階)

2017年7月13日木曜日

フリースペース「えん」2017年度第1回 みんなで「ポンデケージョ」をつくろう♪

こんにちは。スタッフの小口です。
6月9日(金)、関東も梅雨入りしたという話が嘘のような、良く晴れた金曜日にフリースペース「えん」で今年初めてのワークショップを開催しました。

「えん」に到着すると、「DEARの人たちだー!」と寄ってくる子どももちらほら。「えん」でワークショップをするのも4年目となり、DEARのワークショップを楽しみにしてくれている子どもたちもいるんだと嬉しくなりました。

今回は、ブラジルのシュタイナー学校でボランティアをしていた元職員の星さん(通称:ほっしー)プレゼンツのワークショップ、その名も「ほっしーおかえりブラジルトーク」!

まずは、「ブラジル神経衰弱」と名付けたカードゲームをしました。ルールは神経衰弱がベースとなっているのですが、数字ではなく、日本とブラジルの組み合わせを探すゲームです。

例えば「国旗」というお題であれば、日本の国旗とブラジルの国旗をめくることができればそのカードをGETすることができます。「人」というお題では、「日本人」と「ブラジル人」の組み合わせを探しました。ブラジルは移民が多いので、一言で「ブラジル人」といっても色々な人がいます。自分たちと似たような人が映ったカードを指さし、「この人もブラジルの人なんだよ!」と星さんが言うと、「知ってる!日系ブラジル人でしょ!」という声がありながらも、「ブラジル人って肌が黒い人ばっかりだと思ってた」という声が子どもからあがりました。

大人も真剣になってカードゲームに参加します
そして次なるお題は「パン」。日本のパンは「焼きそばパン」ですが、ブラジルのパンは・・・・「ポンデケージョ」です!「ポンデケージョ」は、キャッサバ粉から作るパンです。ということで、その後、今回のワークショップのメインである「ポンデケージョ作り」をしました。

普段からお昼ご飯を自分たちで作っている子どもたちは、料理道具の準備やセッティング等、率先して動きます。キャッサバ粉に牛乳、チーズ、卵、バター、塩を混ぜるだけという非常にシンプルな材料をみんなでコネコネ。

沸騰させた牛乳をキャッサバ粉に入れます
沸騰させた牛乳が温かいうちに材料を混ぜなくてはいけないということでみんなで協力してテキパキ進めます
美味しくなりますように~という願いを込めて混ぜます
「これゆるすぎじゃない?」「だったらみんなの混ぜてみようよ!」とみんなで協力して和気あいあいと進むパン作り。外遊びから帰ってきた子どもがその様子に興味を持って参加するなど、興味を持った時、興味を持った部分に参加できるスタイルも、「えん」ならではだなあと思いました。材料がある程度混ざったら、スプーンですくって鉄板に並べ、「美味しくなりますように!」という念を入れてから、オーブンに入れました。

そしてポンデケージョをオーブンで焼いている間、星さんからブラジルのシュタイナー学校であるレジリエンス・スクールについての話を聞いたり、動画を見たりしました。子どもが自分で自由に遊べる場所があり、遊ぶ方法を自分たちで開発する子ども達の様子を見ながら、「えんみたいだね~」という声もあがりました。

そうこうしているうちに、パンが焼ける良い香りとともに「プープーッ」という焼き上がりを告げる音が。心配そうにオーブンの方向を見つめるスタッフ。見つめる先には、美味しそうに焼きあがったポンデケージョが!

星さんの感覚(!)に任せたパン作りでしたが、結果は大成功。外はカリッと、中はもちっとした美味しいポンデケージョをみんなで楽しく食べることができました。珍しい触感にそれまでいなかった子どもたちも興味津々。たくさんの子どもたちが集まってきてみんなでポンデケージョを食べました。
ポンデケージョの完成です!
みんなでアツアツを食べました!
最後に、レジリエンス・スクールを運営しているモンチアズール・コミュニティ協会のドキュメンタリーをみんなで見ました。えんのスタッフに交じってドキュメンタリーをくいるように見つめる子どもも。

ブラジルの中流階級の子ども達の通うシュタイナー学校の教師であったドイツ人のウテ・クレーマーさんが「様々な子どもたちをつなぐ架け橋になりたい。」という想いでファヴェーラ(スラム街という意味)の住民達と、診療所や保育所、学童、助産所を作ったこと等、熱心に見ていました。

星さんのお話しを熱心に聞く「えん」のみなさん
その後、ウテさんにも実際に会ったという星さんから「ウテさんは、大学の時からずっと教育を勉強していた、という人なわけではなく、もともとは通訳の仕事をしていた。でもブラジルに来て、ファベーラの子どもたちの状況を変えたい!とコミュニティ協会を作った。元々すごい人、というわけではなくて、自分の想いがあれば、誰にでもチャンスは回ってくるんだと思った」というお話がありました。

そんな星さんの言葉に真剣に耳を傾ける「えん」のみなさん。そんな話の中で、星さんが「来年3月にはウテ・クレーマーさんが来日する予定です」というと、直ぐに「私も会いに行きたい!」と、とある子どもが言いました。その後、「えん」の職員のスマートフォンで直ぐにウテさんの情報を調べ、星さんに熱心に話を聞きに行っていました。

「子どもには難しいから分からないかもしれない」「大人と子どもは違うから別にしたほうが良いかもしれない」といって子どもの学びを制限するのはいつだって大人の方。子どもたちの素朴な疑問や考えにハッとさせられることはたくさんあります。

ホンモノに出会うこと、色々な大人や子どもと出会い一緒に学びあうこと、自分が学びたいことをたっぷり学べること、そんなチャンスがたくさんある「えん」は本当に素敵な空間だなあと改めて思いました。
(報告:小口瑛子)

フリースペースえん第6回「えんすごろく~学んだことのふりかえり」

こんにちは、ボランティアの石田です。
3月15日は今年度最後のフリースペース「えん」のワークショップでした。
早いものでDEARが「えん」でワークショップをやらせていただくようになって、3年が経ちました。今回のワークショップではこの3年間のふりかえりの「えんすごろく」を実施しました。

大きなすごろく盤を前にまずは紙コップに名前や絵をかき、自分のこまを作ります。そして、じゃんけんをして順番が決まったら、いよいよえんすごろくがスタートです。
普通のすごろくと違うのは“ジレンマストップ”や“思い出ストップ”、“サービスストップ”があるところ。


ジレンマストップを引いた人は「こんな時、あなたならどうする?」とちょっと悩ましいジレンマ問題に対して、じっくりと考えて自分の意見で答えてもらいます。

一番初めのジレンマカードの問題は「スキー合宿の当日に弟が高熱を出しました。弟の看病とスキー合宿、どちらを選択しますか?」。このカードを引いた子どもの答えは「弟の看病」でした。他のみんなも「そうだね~、弟の看病だよね。」という口々に言う子どもたち。本当にえんの子どもたちは人の気持ちのわかる優しい子どもたちばかり。

「親友の好きな人のことを、自分も好きになってしまいました。そして、その人からなんとデートにさそわれました。どうしますか?」という問題では、みんな意見がわかれ、それぞれの主張を展開。そうそう、そうだよね、みんな違っていいんだよね~、自分の気持ちをきちんと伝えられることも重要なんだよね。


思い出ストップでは今までDEARが実施したワークショップについての問題に答えてもらいます。「(今年度の2回目に来てくださった中川マリーさんの写真を見せて)この人は誰でしょう?」にみんな「中川マリーさ~ん」と元気な返事がありました。

また「私たちの身近なものに含まれている植物油脂といえば・・・パーム油ですが、そのパーム油が入っている商品を3つ挙げてください」(2014年度第3回目「パーム油劇場」)では「ポテトチップス、チョコレート、カップ麺」等、ずっと前にやったことなのにしっかり覚えてくれているみんなに感動です。


この他、サービスストップでは「ピンク色の靴下を履いている人を見つけて、「その靴下、めっちゃ似合ってるね!!!」と褒めてきてください」とか、「周りの人から3つ質問を受けてください。必ずこたえてください。」という出題に、みんなちょっと照れたりしながらもしっかりチャレンジしてくれました。

「えんすごろく」の後は3年前からDEARが「えん」でやってきたワークショップをまとめた映像をみんなで見ました。「わ~、○○が小さかった!かわいい~。」とか「なつかし~!」と映像を見ながら大騒ぎ。


そんな中、3年前「えん」でのワークショップ第1回目の「世界がもし100人の村だったら」に参加してくれたA君が久しぶりに「えん」に来てくれました。ず~と見かけなかった彼は今、児童館で働いているとの事。彼の成長した姿に「えん」の素晴らしさと子どもたちの成長する力を感じさせられました。

ここにいる子どもたちは本当に素晴らしい感性を持っていて、それは時には周囲から理解されにくい点もあるかもしれないけれど、ものすごい可能性を持っている子どもたちばかりです。日本の学校が最近取り入れようとしているアクティブラーニングをまさに実践しているこの子どもたちが活躍してくれる時代がとても楽しみです。
(報告:石田真理子)

2017年7月7日金曜日

「インターナショナル・フェスティバルinカワサキ」でワークショップをやりました!

こんにちは。7月に入って蒸し暑さが増したように感じているインターンの山本です。

7月2日に川崎市国際交流センターで行われた「インターナショナル・フェスティバルinカワサキ」(主催:かわさき国際交流民間団体協議会、川崎市国際交流協会)に参加してきました。

約30か国以上の国や地域に関わる約100のグループが出展しており、会場内外は多くの親子でにぎわっていました。DEARはブースの出展とワークショップを行いました。ワークショップでは私に加えて小口と山田の3人でチームワークを発揮しました!

浴衣を貸し出している団体がありました。会場には浴衣を着ている人がたくさん!!!
まず、ブースではDEARの教材を展示しました。特に「地球の食卓」の教材に立ち止まる子どもと大人がたくさんいて、写真を通して楽しく話し合うことができました。その写真は世界各国の1家族1週間分の食材とその家族が写っていて、国ごとに家のつくり・家族の人数・食べ物の種類と量・服などの違いを目で見て学ぶことができます。

「この国はどこかな?」と問いかけると、「女の人のおでこに点がある!」「日本人と顔が似ているけど、食べ物と家は違う!」「肉が多いなぁ」など、写真をじっくり見て、国を当てようとみなさん必死になっていました。その後に日本の写真を見せて、世界の食卓と比べて日本の食卓をどう感じるか一緒に考えました。その中でも、日本の食材の多さと金額の高さに驚いていた方が多くいました。

子どもから大人まで、来場者と「地球の食卓」写真について話し合いました!
そして、「世界の食卓を知ろう」をテーマに、私たちが普段食べている食べ物と世界とのつながりについてのワークショップを行いました。最初に中国・ナイジェリア・アメリカの国旗を参加者に見せて、どこの国か、そして世界地図のどこにあるかを答えてもらいました。中国とアメリカは子どもたちからすぐに答えが返って来たのですが、ナイジェリアは難しかったようです。ナイジェリアの国旗を初めて見た方も多かったようです。

次に、その国にちなんだクイズをしました。中国では、うなぎの切り抜きを見せて「これは何でしょう?」と聞くと「ヘビだぁ!」「きたなーい!」「うなぎじゃない?」と声を上げる子どもがちらほら。もうすぐ土用の丑の日で、スーパーで売られていることの多いうなぎ。中国から輸入しているのか、それとも日本で育ったうなぎなのかチェックしてみてと促しました。

また、ナイジェリアの主食となる白い塊のフフの写真を見て、「お団子みたい」「おもちにもみえる」と考えていました。キャッサバやヤムイモという種類のイモから作られていて、ナイジェリアの人にとってフフは日本人の主食であるお米のような存在です。

そして、醤油・味噌・枝豆の原料となっている大豆では、どのぐらい日本で作っているのか、どこから輸入しているのか当ててもらいました。日本で作られている大豆がたったの7%で、アメリカから72%も大豆を輸入していることを聞いて驚いていた人がいたのが印象的でした。

枝豆・しょう油・味噌の写真、全て大豆からできているんです!
クイズのまとめとして、日本を含めた4カ国の穀物自給率について棒グラフを使って読み取りをしました。「どの棒が一番長い?」「一番短いのはどこの国?」「日本はどう?」と質問すると、幼稚園児や小学生も自信を持って答えてくれました。日本は外国から食べ物を輸入していることが理解したように見えました。

最後に、食べ物以外にも服・くつなども世界とつながっていることを話して、今度着る時や履くときに見てみてね、と話しました。ワークショップが終わった後、参加してくれた子どもたちと大豆についておしゃべりをしました。「学校で大豆作ったことあるよ。」「へぇー、大豆ってめっちゃかたい」「このまま食べられるかな?」など、子どもならではの感想を聞くことができました。

今回初めてイベントでワークショップをやってみて、相手とのコミュニケーションの取り方・距離の取り方を学びました。注意を引くきっかけづくり次第で、子どもでも大人でも関心を傾けくれたのが嬉しかったです。相手が興味を持ちやすい要素(食べ物・服・写真)などを分かりやすく説明することの大切さを実感しました。
(報告:山本絵理)

2017年7月5日水曜日

入門講座「パーム油のはなし」をやってみて

こんにちは、ボランティアの木村です。

去る6月23日(金)、私は初めて入門講座のファシリテーターを担当しました。ワークショップは「パーム油のはなし」。私がDEARを知るきっかけになった講座です。

参加者からは「キム姉」というあだ名で呼んでもらいました
私は去年の9月にたまたまDEARの入門講座に参加して開発教育の面白さに感動し、その場でボランティアに名乗り出ました。

それから何度も講師派遣や入門講座に同行させてもらい、その度に開発教育や、参加者が参加型学習を通して考えをめぐらす流れのおもしろさ、ファシリテーションの重要性とDEARスタッフのファシリテーション技術の高さを目の当たりにし、「いつか私もこんな風にワークショップを回す側をやってみたい」とひそかに思っていました。そしてついに、自分がファシリテーションをやる側になったのです。

当日は緊張して、工程を飛ばしたりしどろもどろになることもありましたが、無事成功に終わり、アンケートの満足度100%をもらうことが出来ました。

でもこれは、私のファシリテーションというより、良い雰囲気と話しやすい場を作ってくださった参加者の皆さんが、相互にワークショップの学び合いを高めてくれたおかげです。ワーク中の皆さんの話を聞いていた私自身も学びが深まりました。

ワークショップは、参加者もファシリテーターも両方が楽しめる場なのだな、と参加しているだけではわからなかった新たな魅力を知ることが出来ました。

開発会議も白熱したものに!
実は私は9月末から青年海外協力隊に参加することになっており、その前の語学訓練のために6月末で事務局ボランティアを終了します。このブログを書くことが、事務局での私の最後のお仕事です。

ボランティアを終える前にファシリテーターとして自分でも納得できるワークショップが出来たことは、私にとって大きな自信になりました。協力隊で行くキルギスでも、参加型な活動を心掛け、現地の方々と学び合って成長できたらいいなと思っています。

最後に…。DEARでボランティアをさせていただいていた9か月間は、新鮮なことが多く充実した日々でした。また、DEARの事務局スタッフ、ボランティア、役員や会員、イベントで知り合った方々はそれぞれが、私の目指したい未来の憧れの存在でした。本当にありがとうございました。
(報告:木村)

2017年7月4日火曜日

鎌倉女学院国際セミナーでワークショップ

初めまして。ボランティアの岩岡です。
6月10日(土)、鎌倉女学院高校のフィールドワーク国際セミナーに参加しました。

DEARでは、鎌倉女学院の高校1年生を対象に、「コーヒーカップの向こう側」と「本当に地球にやさしいってなんだろう?(パーム油のはなし)」の2つのワークショップを、午前と午後の2回ずつ実施しました。各回にそれぞれ30名程度の生徒が参加し、とても賑やかで活発なワークショップとなりました。

コーヒーカップの向こう側



最初にアイスブレイクと、5~6人ずつ5グループに分かれた状態でチームビルディングを行い、コーヒーと聞いて思い浮かぶものをできるだけたくさん紙に書き出しました。一番多くて30個近く書きだしたグループがあり、中にはコーヒーのCMに登場する芸能人の名前なんかも出てきました。

次に、コーヒーにまつわるクイズを行いました。日本では、年間一人当たり約350杯のコーヒーが飲まれており、消費量も世界で4番目に多いのですが、これには生徒たちも驚きの声をあげていました。そして、コーヒーの生産工程の写真の並べ替えを行ないました。

特に盛り上がったのが、このワークショップのメインとなる、コーヒー農家の家族となってコーヒーの契約栽培をする疑似体験です。各グループを農民の家族として、役割とグループ名を決めます。営業マンが1年ごとに登場し、次の年の契約をしていきますが、1年ごとに市場価格や契約条件が変わっていくため、どのグループも区画数を真剣に悩みながら決めていきました。


そして突然、4年目の契約をもって企業から一方的に契約打ち切りとなります。生徒たちからは、「えーっ!」「契約する時には何も言ってなかった!」「5年目以降はどうなるんだろう?」などの声が上がり、戸惑っていました。コーヒー農家の立場や、企業との力関係の差を体験することで、農家が抱える不安や、生活(収入)の不安定さを認識していました。

最後に、各グループでふりかえりを行い、感想を全体で共有しました。また、こういった問題の根本は一次産品ばかりを作り続けることであることや、解決策の一つとしてフェアトレードの仕組みや商品を紹介しました。参加した生徒たちからは、以下のような感想や気づきが挙げられました。

  • お金がないと学校に行けず、十分な教育が受けられない。企業と契約をする際に、文字が読めない場合は不利になってしまい、悪循環となってしまう。
  • 不利益な契約をさせられている農家がどれくらいいるのか、知りたい。
  • 実際にコーヒー農家が生活したり働いたりする様子を見てみたい。
  • コーヒーの市場価格が毎年変動するため、区画数を決めるのが難しかった。もっと農家の利益を保障してほしい。
  • 区画数を減らす際に違約金がかかることや、契約期間を事前にきちんと農家に伝えてほしかった。
  • 企業と農家が対等になれない原因は、私たち(消費者側)にもある。
  • いつもは何も考えずに買い物しているけど、これからは安さばかりだけではなく、フェアトレードの商品などを積極的に選んでいきたい。

本当に地球にやさしいってなんだろう?(パーム油のはなし)


最初にアイスブレイクを行い、生徒たちが普段食べるお菓子について聞いてみました。アイスが圧倒的に多く、その次にクッキー・チョコ、和菓子と続きました。また、「地球にやさしい生活をしているか?」という問いに対して、半分以上の生徒たちが「まあまあそう思う」と答えており、地球にやさしい例としては、ゴミの分別や節水などが挙げられていました。

次に、6人ずつ5グループに分かれて、グループごとにお菓子や洗剤などのパッケージを配り、その共通点を紙に書き出しました。細かい成分表示まで見ていくと、どれも共通して植物性油脂が使われていることに気付き、植物性油脂にはどのような種類があるか挙げていきました。

特に、世界で消費量が最も多いパーム油をピックアップしてクイズを行い、パーム油の特徴について学びました。パーム油は、収穫量が他の植物性油脂に比べて多く、匂いがないため、加工品に利用しやすいといった特徴があります。また、植物性は動物性よりは環境にやさしいのではないか、安心・安全なイメージがあるといった意見が出ました。

(写真:峠隆一)
次に、パーム油の生産過程の写真の並べ替えを行い、そのストーリーを考えました。労働者がマスクとゴーグルをつけて除草剤を撒く写真や、児童が油ヤシの実を拾う写真などもあり、生産過程を通して、その生産に関わる人々やその労働実態、現地に住む先住民族について学びました。

続いて、このワークショップのメインである、開発会議(ロールプレイング)を行いました。各グループのごとに、農園開発の賛成派(政府役人、農園開発企業、洗剤メーカー、先住民族の村長)と反対派(環境保護NGOスタッフ、別の先住民族の村長)の役を決めます。全員がその役になりきって白熱した議論を交わし、最終的に地図上にプランテーションを作るための境界線を引きました。

開発会議の結果や、その結果に至るまでの話し合いの経緯はグループによって異なり、どのグループもそれぞれの立場の違いや、開発の難しさについて体験できたようです。また、開発会議の後に、実際にパーム油農園の近くに暮らす先住民族の生活の様子をビデオで鑑賞しました。

最後に、「私たちに出来ること」を1週間から50年の期間(1週間、1年、3年、10年、50年)ごとに、それぞれの立場(自分/家族、学校、地域、企業、日本政府、国際社会)で考えました。パーム油について、もっと知識を深めたり、周りの人に伝えたり、将来的には次の世代(子ども)へ教育する、選挙に行くなど、先を見据えたアイディアも挙げられました。また、今後のアクションとして、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)や認証パームといった取り組みを紹介しました。

各グループのふりかえりでは、以下のような感想や気づきが挙げられました。

  • 普段買っている商品の裏にこういう問題があることを初めて知った。
  • パーム油の問題は途上国で起きているが、消費者として間接的に自分たちも関わりがある。
  • 先進国が、利益のみを追求するのは良くない。
  • 今日学んだことをもっと深めて、周りの人(家族など)に伝えていきたい。
  • 熱帯雨林の伐採は、環境問題にもつながっているので、世界の現状をもっと知りたい。

どちらのワークショップも、熱心に話を聞いて積極的に参加してくれた生徒たちの姿がとても印象的でした。また、「こういった分野の仕事に興味がある」と終了後に相談に来た生徒もおり、生徒たちの今後の活躍がとても楽しみに思いました。
(報告:岩岡)

2017年6月27日火曜日

【祝・W受賞!】消費者教育教材資料表彰の受賞式に行ってきました

こんにちは。事務局の八木です。

このたび、教材『写真で学ぼう!地球の食卓 学習プラン10』が、(公財)消費者教育支援センター主催の消費者教育教材資料表彰2017の「内閣府特命担当大臣賞」を、そして、『コーヒーカップの向こう側』が「優秀賞」を受賞しました。

6月26日(月)に開催された「消費者教育シンポジウム」で受賞式が開催されるということで、理事の上條、本山と八木の3名で出席してきました。
「W受賞!うれしい!」左より、上條、本山、八木です。
まずは、表彰式。本山が『コーヒーカップの向こう側』の優秀賞表彰状をいただき、最後に上條が、松本純大臣から『写真で学ぼう!地球の食卓』の大臣賞の表彰状をいただきました。
「先進国の食卓には、みんなコカコーラやファストフードがあるんだな」と大臣。写真をよく見てくださってます。
受賞者のみなさんとご一緒に。後列右から4番目が理事の本山です。
受賞式の後には、大臣と審査委員長の東珠実先生(椙山女学園大学)から講評をいただきました。


大臣からは以下のコメントをいただきました。

「受賞作品となった『写真で学ぼう! 地球の食卓 学習プラン10』は、世界各地の家族が食べる、一週間分の食料の写真を基にした教材です。身近な「食」を手掛かりに、文化や宗教の多様性、エネルギー、ごみなどの様々な問題について学ぶことができる、大変優れた作品であると評価しております」

「食品ロスやごみ問題への対応に代表される持続可能な消費食の安全地産地消など、「食」をめぐる課題や取組は数多く、消費者教育の中でも特に重要な分野の一つであると認識しております。その意味でも、今回の受賞作品は時宜に適った、表彰にふさわしい作品であったと思います」


東先生からは、「何よりも、教員の裁量による自由度が高く、使いやすい。あらゆる教科や場面で、使ってみようかなという気になる教材」そして「アクティブラーニングに適している。考える・話し合う・共感する、そして、自分の行動を変える機会になる教材」とのお話しでした。

会場では、各地の消費者センターの方々にお声かけいただきました。講師派遣や教材の活用方法についてのご相談もたくさん!うれしいことです。


消費者市民教育と開発教育は、目指していることがとても近いのですが、開発教育が長年取り組んできた「参加型学習」、そして、「知り→考え→行動する(学習者が変容する)」というサイクルが、改めて高く評価をされる機会となった思います。

教材作成にあたり、寄付や助成でご支援くださった皆さま、教材作成メンバーの皆さま、そして、教材をご活用くださっている皆さまに、改めて感謝申し上げます。
(報告:八木亜紀子)